Our Job 02

アーバンプランテックの設計

都市開発における「設計」というと、どんな仕事を想像されるでしょうか。図面と向き合い、道路や公園の配置を決めたり、住宅地のデザインをしたりしている姿が思い浮かぶかもしれません。それらも大事な仕事ですが、それがすべてではありません。

住民の方々の想い、行政の方針や法律による規制、さらには我が国の社会情勢。都市とはさまざまな要素が絡み合って形作られるもの。それと向き合うとき、設計という仕事に求められるミッションもきわめて多岐に渡っていきます。

住民の声に耳を傾け、一人ひとりが何を思い、地域にどのような課題があるのかを理解しなければ良いまちはつくれません。行政には行政で目標とする都市の姿があるため、関係部門との折衝や法的な手続きが必要になります。時には住民の間でも、理想となる都市像が異なる場合があることから、各々の希望を最大限に実現するための合意形成や、行政との仲介といったサポートも欠かせないもの。さらには都市の50年先、100年先を見越した持続可能な仕組みづくりや運営方法を求める声も高まっています。

こうした役割を担うことも、大きな意味での都市の「設計」。アーバンプランテックは、誰も置き去りにすることなく、多様な人々が多彩な幸せを営める都市の設計を推進します。

Interview

社員インタビュー

Profile

  • 名前:須賀 諭
  • 肩書:技術部設計次長
  • 入社:2005年10月
  • 業務内容:設計、施工監理

都市づくりに近道なし
誠実をモットーに
人々と向き合う

私の仕事は建設業界の言葉を用いると「設計」と「施工監理」になります。しかし、多くの方にイメージしていただきやすい言い方をすれば、都市づくりを進めていくうえでの「整理整頓役」というのが適切かもしれません。都市づくりのスタートラインに立ったとき、住民、行政、事業者と、プロジェクトに関わるすべての人々が「こんなまちにしたい」という想いや情熱をもっています。しかし全員がまったく同じ方向を見据えているとは限りません。

また、地形や地質によっても必要な施策は変わってきますし、法律によって土地の使い方に制限がある場合もあります。そうしたさまざまな要請や条件をとりまとめ、完成への道筋を立てるお手伝いをすること。それが私の役割なのだと思います。

人々の想いの熱量

この仕事をしていると、都市が本当に多くの要素から成り立っていること、そして都市に関わる人々の想いの熱量に圧倒されます。

例えば、道路を一本つくるとします。第一歩として、建設予定地の法律や都市計画を調査し、建設できるかどうか法的なコンセンサスをとる。

道路をつくるときは多くの場合下水道など他のインフラも布設するため、役所の複数の課と協議を重ね、それぞれから認可を得る。道路が接する住民の方々と話し合いをもち、道路と敷地の境界線を決定する。実際に工事が始まったあとも、進行監理の傍らで施工業者と綿密に意見交換を行います。

こうしたすべての場面で、小さなものから大きなものまで、さまざまな要望をいただくのです。

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誠実さをモットーに

心情としてはすべての要望に応えたいと思うのがつねです。一方で、スペースやコスト、法的な問題で、できることとできないことが存在します。そこで私が心がけているのは「嘘をつかないこと」です。当たり前のことですが、調子のいい言葉でごまかそうとしたり、丸め込もうとしたりは絶対にしない。

その代わり、時間を割きます。何度もお会いし、何度もお話をすることで、都市に関わるすべての人にとってのベストを模索する。これが私の職責だと考えています。

ひとつのプロジェクトを終え、私が誇りを感じるのは、その成果が地図に載ったときです。地図とは歴史。地域の人々の歩みが刻まれた語り部なのだと考えます。それは同時に、私が少しばかりでもその地域の人々に貢献できたという証でもあると思うのです。この気持ちを忘れずに、これからも誠実さをモットーとした都市設計をおこなっていきます。

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